『listen と silent 共通点は?』
最近膝の痛みのため杖のお世話になっています。原因はというと変形性膝関節症、つまり老化現象です。悲しい話ですが最近体のあちこちに老化現象の影が。髪の毛が白髪になり、目は白内障. . . 人の声もなんだか聞こえにくくなってきたような感じです。
特に雑踏の中で。たとえばレストランでワイワイとみんなで食事をしているとテーブルの向こう側の人の話が周りのさざめきの中では聞こえにくいんですよ。ウンウンとか頷いていて実際は何を言っているのか分からない. . . 失ってわかる健康のありがたみ。
でも今年最後の朝の話を愚痴で締めくくるつもりはありません。ではなくて「人の話を聞くためにはある静寂さが必要だ」ということです。聞こえてこない原因は何も物理的な音量だけではなく、自分の心の姿勢も影響します。つまり「あいつはどうせこんなやつだ」という先入観、「どうせあいつの意見なんて」という偏見、自分の心の中にあるこのような雑音を消さないと相手が本当に言いたいことが聞こえてこないということです。
ネットでこんな画像を見かけました。そこにはlisten とsilentという二つの英単語がありました。そしてメッセージがこう続いていました。Listen and Silent are spelled with the same letters.
2つの単語の綴りを頭の中で描いてみてください。使うアルファベットは同じでも順番を入れ替えるとlisten とsilentのどちらにもなります。アナグラムってやつですね。なるほど。深い。深いですよ、これは。
ついつい偏見や先入観で人を判断してしまいがちですが、そんな中、本当の声を聞き分ける心の静けさを持ちたいものです。