『願うことが力を生み出す』

「Make a wish」はアメリカで生まれたボランティアグループです。難病にかかっている子供に夢と希望を与える為に、願い事をかなえてあげるという活動をしています。

 

1980年にアメリカのアリゾナ州でクリス君という少年が難病で苦しんでいました。クリス君は警官になりたいという夢を持っていることを知った地元の警察官が、彼のために小さな白バイをつくり、ヘルメットも制服も作って彼を名誉警官に任命しました。ヘリコプターに乗せて町をパトロールさせました。

 

それから5日後にクリス君は天に召されましたが、喜び輝いていた彼の事を思い出し、難病のために夢を持つことさえ出来ないまま人生を終わらなければならない子供が一人もいないように手助けしようと、このボランティア活動が始まりました。

 

不思議なことに、どんなに重い病気の子供でも、夢がかなえられると知ると、がぜん元気が出てきて、闘病生活にも励み、中には奇跡的に良くなるという子供もいました。この活動から夢を持つこと、願い事をするということがとても大切で、生きる力を高めるということが分かってきました。

 

自分はこうなりたいという願い事や志を持つことは、確かに私たちの中で眠っている力を目覚めさせます。「人生がつまらない」とか「何をするにも力が出ない」と思っている人は、おそらく目的が無いからだと思います。能力が人より劣っているのではなく、自分がやりたいことがまだ見つかっていないだけです。

 

自分がしたいことだから頑張れるし、頑張っていると能力が目覚めだし、自分でも驚くほど出来るようになります。偏差値や成績だけで進路を決めてしまいがちですが、自分がしたいことを大切にして、実現に向けて頑張れば、求めているものが与えられてきます。そのためにイエス・キリストは「求めなさい。そうすれば与えられる」と私たちを諭しています。