2024年07月23日

「フィジー語学研修」4日目

引率教員が綴るFIJIの日々(4日目 Tuesday)

「天候良好也」

 

8時ごろ、始業のハンドベルが鳴る。遅刻者は、今日もいる。しかし、分単位での「時間管理の甘さ」という考え方は自分が持ち込んだ輸入品でしかないのだ、と、フィジーにて自分を戒めるもうひとりの自分がいる。昨日体調を崩し早退した生徒含めて、とにかく今日も無事に全員揃った、そのことに感謝。

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授業。スピーキングをメインに構成されるカリキュラム。昨日のマーケットでのインタビューやホームステイ先の家族の紹介など、実際にコミュニケーションを通じて得た情報を発表する機会が事あるごとに与えられる。ちなみに、本日のメイントピックはExtraordinary People。有名人について発表をしながら、Being specialとはどういうことか考え、意見を交換する。この語学研修は、ツールとしての英語を磨くことと同じくらい、もしくはそれ以上に、英語を通じて自分について考える機会がたくさんありそうだ。

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今回のフィジー語学研修参加者は、全員中学2年生。必ずしも気心知れた仲というわけではないようで、まだまだ薄っすら漂うぎこちない距離感。しかし、今日の授業でも自然と、時には背中を押されて、お互いを助け合う場面も見られ始めている。昼休みには、個人留学している学生さんたちが声をかけてくれ、校庭で一緒に遊ぶ生徒も出てきた。

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すこし眠そうな生徒もちらほら出てくる午後ひとつの授業を終えて、本日のアクティビティーはクッキングでの異文化交流。フィジー料理として、白身魚とココナッツミルク、スライスしたトマトと少しばかりの塩とレモン汁を用いたマリネ(「ココンダ」と呼ばれる)の作り方を教わる。それと同時並行で、家庭の味代表(?)シャケおにぎりとお味噌汁を作る。が、まさか現地日本人スタッフの方々は、日本人の子どもたちにおにぎりや味噌汁の作り方などを手取り足取り教えることになるとは思っていなかったことだろう。自分たち(日本)についての学び直し。これもまた留学の醍醐味のひとつである。

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おまけの、ひと場面。

ある生徒が、こう尋ねてきた。

“Can I go… ‘big’ bathroom?”

日本人学生がみんなこう言っては、トイレットペーパー片手にトイレに駆け込む日々が続けば、いつかこれも「英語」になっていくのだろう、か。

 

明日は、高校訪問、そしてタッチラグビーが待っている。