2024年05月16日

5月の聖母月に

この学校はキリスト教の立場の教育を掲げています。キリスト教の習慣では、5月は「聖母月」と呼ばれます。聖母マリアをおもいだして記念する一か月です。他のキリスト教関連の学校や施設でも、聖母マリアに感謝の歌をささげて讃美する祈りの集まりが企画されています。

聖母マリアはイエス・キリストを生んで育てた母親です。ヨーロッパでは一世紀のローマ帝国の時代からキリスト教には大きな影響力があります。だからイエス・キリストを育てた母親のマリアを尊敬する習慣があります。ローマ帝国の精神を受け継ぐイタリアの大人たちも聖母マリアとともに自分たちの母親のことも大切にします。イタリアのマフィアでさえも、母親からは「こどもあつかい」されます。「おっかあの言うことには逆らえない」という発想が、こわいマフィアのおやじさんの心のなかにも、しっかりと根づいています。母親は、こどもにとっては「たくましい保護者」です。この学校でも聖母マリアを保護者として尊敬しています。聖母マリアが皆さんを大切に守ります。
とくに、ヨーロッパでも日本でも5月は植物が活き活きと育つ季節で、さわやかな風も吹き寄せて、過ごしやすい時期です。生きものの成長を祝い、さわやかな風に吹かれて、感謝するひとときに母親をおもいだすには適しています。私たちが成長できるのも、さわやかに生きてゆけるのも、ひとえに母親の支えがあるからです。みなさんも自分の母親のこともおもいだして感謝してみるとよいでしょう。手紙やプレゼントを母親に贈ってみたら、いかがでしょうか。日本では「母の日」もありますしね。

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