みさんは「都市伝説」がお好きでしょうか?都市伝説の正しい楽しみ方は、信憑性と疑惑との間を行ったり来たりすることで、正解を出して決着を出してしまえば興ざめするばかりです。たとえば、時代劇『水戸黄門』の名物キャラクターうっかり八兵衛が、時代劇にもかかわらず「ご隠居、ファイト!」と言ったとか言わなかったとか…。都市伝説には「らしさ」が必要で、それらしい都市伝説は楽しいですね。

 

都市伝説とは趣がチョッと違いますが、疑惑と信憑性とのバランスが重要になってくるものに「陰謀論」があります。例えば、「東日本大震災は人工地震だった!」的なアレです。私もワクワクして記事を読んでみると、「群発地震の震源地を地図にプロットすると、碁盤の目のようになる。このような規則的な配列は自然にはあり得ない」だそうです。いや、これはいただけません。四捨五入した数値をプロットすれば碁盤の目のようになって当然でしょう。私はがっかりしてしまいましたが、まだまだ期待している陰謀論もたくさんあります。

 

おっと、前置きが長くなってしまいました。今日、言いたいのは次のことです。

面白いことに、陰謀論を唱えている人々も、頭ごなしに陰謀論を否定する人々も、どうやら、互いに相手を自分よりも劣った人々であると考えている節があります。みなさんには聖書の言葉を紹介して終わりにしたいと思います。

 

何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、 めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。

『フィリピ書2,3-4