「マルチタスク?」
「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。」(ルカ10,41)
先日、カトリック研究会ではマルチタスクをテーマに練成会を行いました。マルチタスクとは本来、コンピュータが複数の作業を同時並行的に行う事を指していましたが、今では人間の思考や行動についても使われるようになっています。
マルチタスクとはつまり、同時にたくさんの作業をこなすこと・・・なわけですが、98%の人間はそんな器用にはできていなので、効率が下がりミスが増えるそうです。「同時にたくさんの仕事をこなすオレ、カッコイイ」などと自分に酔ったりせず、一つひとつ着実に取り組むのが良いでしょう。集中するということは、見落とすことを伴うからです。
ところがイマドキ、このマルチタスクが要求される場面が決して少なくない。同時に二つ三つの問題=課題を抱えてしまってパニックになった経験、誰でもあるのではないでしょうか。しかし、心配ありません。落ち着いて順番に処理して行きましょう。
ただ、見落としが無いように時々広い視野で全体を見渡すこと。集中するあまり「必要なただひとつのこと」を見落としてしまっては、人生、本末転倒です。