「『知者』であれ」
期末試験、ご苦労様でした。誰もが体験したことが無い一年でしたが、工夫しながら乗り越えることが出来た一年だったかもしれません。本当に神に感謝です。
今日の話は、今の時代に相応しい話かもしれません。『危険を察知したら、進むのを見合わせて立ち止まる、それが知者である。』と云うのが、儒教の四書五経の中の「易経」に書かれていることです。「知者」とは国語辞典では「知恵ある者」ですが、「易経」では「単なる物知りではなく、自らの進退について、適切な判断を下せる者」のことです。
いい加減な状況判断で、やみくもに前へ進むのを「猪武者」と言います。こういう「在り方」であれば、命がいくらあっても足りません。これでは到底「知者」とは言えないのです。
今の時代のように、不確実な時代を生き抜くには、「全天候型の人間」を目指さなければなりません。「全天候型」とは、攻めにも強いが、守りにも強いことです。すなわち、攻める所は攻め、守るべきところはしっかりと守ることができることです。そのためには「猪武者」であってはなりません。危険だと見たら、踏みとどまるような手堅い生き方を身に付けていきたいものです。
もう少ししたら、冬休みです。今まで続けてきた基本的な在り方を続けてください。皆さんが元気で、良い年を迎えることが出来ますように、祈っています。