「今日も、どうせまた同じ一日だ。」と思って始めれば、実際に、何の変化もない一日になります。「昨日と違う一日の始まりだ。気持ちを切り替え、出来る限りのことをしてみよう」と思って始めれば、その日から新しい何かが始まります。

 

これについては、ドン・ボスコが敬愛している故郷の聖人、聖フランシスコ・サレジオ(サレジオの語源となる人物)は、「決心を時々新たにしないと、退化してしまう。だから時々立ち止まって、気持ちを新たにすること」を強く勧めています。

 

なぜなら、「私たちの人間性は良い気持ちから離れやすいからです。人間性はもろく、悪い方向に流れやすい肉(心身の欲)の性質を持っています。それは魂を重くし、下に下にと絶えず向かわせます。

 

だから、良い決心によって常に高みを目指さなくてはなりません。「鳥が飛ぶために翼をはためかせていなければ、すぐに下に落ちてしまう事と同じです。」 さもなければ、最初の場所に戻ってしまうか、或いは更に低い状態に戻ってしまう危険性があるからです。

 

様々な制約があり、日々忙しくしている中で、歩みたい方向に向かいたいならば、

少し立ち止まって「今日」という日を新たな気持ちで過ごすことが出来るように「心のねじ」を巻き直す時間をつくりましょう。

 

今日も「良い時」を過ごしてみましょう。