今朝は谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)さんの『くり返す』という詩を朗読します。

『くり返すことができる あやまちをくり返すことができる
くり返すことができる 後悔をくり返すことができる

だがくり返すことはできない 人の命をくり返すことはできない

けれどもくり返さねばならない 人の命は大事だとくり返さねばならない
命はくり返せないと、くり返さねばならない

私たちはくり返すことができる
他人の死なら

私たちはくり返すことはできない
自分の死を』

いつからでしょうか、毎日のように「人の死」のニュースが流れるようになったのは。
そしてその一つ一つは痛ましく。悲しいです。

どんなに努力しても取り返すことのできないことは、
『してはいけない。』こんな当たり前のことが忘れられています。

広島の平和公園の慰霊碑には
『あやまちは繰り返しませぬから』そうつづられています。

あやまちをくり返さないことは、過去を嘆くことではなく、未来への責任を負うことです。命はくり返せないと、くり返すことは、未来の自分への責任であり、私が出会っている、これから出会うひとたちの未来への責任です。

この重みをしっかりと受け止めたいと思います。