残念ながら今年のバレンタインデーは日曜日となりました。

幸いにも、今日は正門で「校長の愛情あふれる」チョコレートを貰えたことに感謝しましょう。
2月14日は、バレンタインデーの語源となる聖ウァレンティヌス司教殉教者の記念日です。
当時のローマ皇帝クラウディウス2世は、

若者がなかなか戦争に行きたがらないので、手を焼いていました。

その理由を探ると、彼らが自分の家族や愛する者達から去りたくないからだと確信しました。

そこで、兵士たちの戦争への意気込みの低下を防ぐために、結婚を禁止しました。

結婚を禁止された若者を憐れに思った聖ウァレンティヌス司教は、

この禁令に背いて密かに恋人たちの結婚式を執り行いました。
皇帝の禁令を破った罪で、捕まり牢獄に入れられます。

牢獄の中で、看守の召使いの娘は目が見えませんでしたが、

毎日司教のもとを訪れて説教(お話)を聞いているうちに、目が見えるようになりました。

この奇跡を信じた彼女の家族がキリスト教に転向したため、

皇帝は怒って彼を縛り首にしてしまいました。亡くなった日が2月14日だったのです。

その後ウァレンティヌスは愛する者たちの守護聖人として位置づけられ、

496年頃から彼の名にちなんで2月14日を「バレンタインデー」として祝うようになった

というエピソードが公になったのは、1412年頃です。

それ以降、キリスト教が広まった地域で「バレンタインデー」が祝われますが、

それは「愛する二人の為の日」もしくは、「家族の日」として祝われています。
世界の中で日本は特殊で、戦前に「チョコレートを贈りましょう」という宣伝をして、

習慣化を目論見ましたが、「愛する二人」や「恋人」の概念が社会に定着する為に時間がかかり、

それが定着する1970年代以降に少しずつチョコレートの需要が伸びて来て、

1980年代には一般化していき、更に発展したようです。

「義理」とか「憐み」とかのネーミングのついた贈り物が発明されました。
年々過剰化していますが、原点に戻って、

それぞれ独自の「バレンタインデー」の過ごし方を考えてみてはいかがでしょうか。