「十字を切りましょう。今、ここで、確かにあなたを救うからです」
「十字を切りましょう。
今、ここで、確かにあなたを救うからです。」
強烈な言葉です。
救いを求めている人やキリスト教に触れたい
と思っている人に、キリストのメッセージを伝える
としたら、これほど心を揺さぶる言葉はないかも
しれません。
これは東京教区の晴佐久神父司祭叙階25年を記念して
出版された作品で、「十字を切る」という本の一文
です。
「十字を切る」行為は、皆さんが祈りの始めに行って
いる行為です。
その行為には、『イエスがもたらした救いの意味』
が込められており、私たちが神様の愛に包まれ、
永遠に救われている「しるし」となります。
また十字架を切る行為自体が、最も一番短い祈りだ
とも言われています。
「十字を切る」行為は、時代と共に変化し、
現在の形になりました。
更に、「十字」の形をはっきり見えるように
大きな動作をしなさい、とも言われてきました。
さて普段の生活の中で、「十字」のしるしをするのは、
祈りの時の前後/ミサの時/聖堂に入る時、出る時/
朝起きる時、夜寝る時/食事の時/車に乗る時/
仕事の始まる時/試合が始まる時/テストが始まる時/
感動の時/気持ちを切り替える時/病気の時/苦しい時
生涯の最期の時など、どの場面でも、神様が共にいて
力づけてくれることを願う祈りとなります。
著者である晴佐久神父は悩める人には、
十字を切れば救われると言い続けてきました。
説教では十字を切って、キリストと一つになろうと
説き続け、入門講座ではすでに救われていると
信じて十字を切りましょうと招き、
天に召されていく人と共に、永遠の命に入る「しるし」
として十字を切ってきたと言います。
イエスの教えは簡単で分かりやすいように、
「十字を切る」ことによって救われるというのは、
救いを求める人にとって良い知らせGood News
となります。
強烈な考え方ですが、キリスト教会で話題となり続けて
いる本です。
すでに救いが始まっています。
小さな一つ一つを大切にしながら、
神様が用意してくださった永遠の命への道を
歩むことができますように。