聖母マリアを記念する日
今日、5月13日は2つの祝い日です。一つはドン・ボスコの協力者聖マリア・ドメニカ・マザレロの記念日、もう一つはポルトガルのファティマで起こった聖母マリア出現の記念日です。
聖マリア・ドメニカ・マザレロは、ドン・ボスコと同じ方法で女子教育に従事した方で、日本では赤羽・世田谷・目黒の星美学園、静岡サレジオ学院、大阪城星学園があります。
もう一つは世の中が不安な状態の時に、ポルトガルのファティマで聖母マリアの出現があり、そこに立ち会った3人の子供に3つの話を授け、人々の回心を促した記念日です。今日マリアの出現100周年を記念して、教皇フランシスコはファティマを訪問しています。そこで2人の福者を聖人にするための列聖式が行なわれます。
ファティマの聖母マリアの出現は1917年にありました。この1917年前後に起こったのは、第1次世界大戦、ロシア革命、インフルエンザの大流行、ポルトガル国内では政情不安で、王制から共和制へ移行し、司教や修道会の追放などが起こっています。多くの人々は、これから何が起こるのだろうと心配していたのでした。そういう時代に神の使いとしてマリアが出現し、「よく祈ること、回心して信仰生活を深めること」などを3人の牧童を通して伝えます。
マリアの出現は10月まで毎月1回あり、その都度多くの人たちが集まり、真実であることを証言しています。カトリック教会はこの聖母マリアの出現を信頼できると公認しました。この出現以降、世界は安定を取り戻し、ポルトガルとバチカンの関係は修復され、司教や修道会は国内に戻ることが出来ました。この出来事を通して、人々は毎年巡礼地としてファティマを目指し、信仰生活を深めようとしています。
カトリック教会は、5月を聖母マリアの月と定めています。これまでに様々な所でマリアは出現しています。いつの間にか失われてしまった事を伝える為に、神様に派遣されてくるようです。
ドン・ボスコもマリアとは縁の深い関係です。「9歳の時の夢」の中で出会ったマリアの教え。子供の世話をしていた母マルゲリータが、この世から去ってしまった時に、ドン・ボスコは全ての子供達の安全と健康を聖母マリアに委ねました。その伝統は今も続いています。
マリアとの繋がりは、スクールカラーが「ブルー」、学校名に「星」、校章に☆のマークによって表現されています。マリア様のことを心に留めて、魂を汚す事のない生活を目指しましょう。