地の塩、世の光
マタイ5章13節から16節は、「地の塩、世の光」というテーマです。
この箇所は多くのミッションスクールで校訓として採用している箇所で、入学した児童や生徒たちが、将来どのような人間になって欲しいのかが語られています。サレジオ学院の校訓の根底にも、この考え方が宿っているのです。
もともとはイエスが、信じて共に歩んでいる弟子たちに向けた言葉で、「あなた方弟子たちは、地上にいる人々にとって塩のような存在となっています。」「あなた方弟子たちは、全ての世界にとって光のような存在となっています」と、確実に成長していることを伝えている箇所です。
「塩」には、調味料として味を深める、防腐剤として良い状態を保つ、生命を生かす働きを持つ、汚れたものを清めるなどの働きを持っています。このような働きかけで、人々に貢献していくのです。ここで注意しなければならないのは、塩独自の良さと言える「自分の良さ」を失わないことです。
「光」は照らす、示す働きを持っていて、様々な形の「光」が存在します。暗闇の中で安心感を与えるローソクの光、周囲を照らして位置や場所を示す電灯の光、将来の行き先を示したり危険な場所を知らせたりする灯台の光、暖かく包み込む太陽の光などとなって、世界に貢献していきます。
サレジオ学院での6年間の中で、出会う人との関係を豊かに育て、体験する世界や社会の中で、自分なりの役割を担って貢献しながら、自分自身を磨いて欲しいと思います。