フランシスコ・サレジオ司教 1月24日
サレジオ学院の「サレジオ」は、サレジオ修道会の「サレジオ」からとっていますが、サレジオ修道会の「サレジオ」は1月24日に記念している聖フランシスコ・サレジオ司教の名前からとられています。
サレジオ会の創立者ドン・ボスコは、出身地のサヴォイア王国の聖人であったフランシスコ・サレジオ司教の柔和で謙遜な資質を尊敬し、彼が行った宣教方法の影響を受けて、修道会創設にあたり、その名前を付けました。
「ドン・ボスコの聖フランシスコ・サレジオ修道会」、略称D.B.S.で表現し、サレジオ修道会の保護者として大切にされています。
聖フランシスコ・サレジオは、サヴォイア王領アヌシー近郊のトラン・グリエールのサール城の城主の子として生まれました。現在の南フランスからスイス・ジュネーヴや北イタリア・トリノ等は、サヴォイア王家の領土でした。彼は成長して、パドヴァで教会法や民法を学び、周囲の期待を裏切って、世俗の栄達を捨てカトリック司祭になる道を選びました。
宗教改革期に、一番困難な宣教地ジュネーヴの司教に任命されます。当時のジュネーヴは、カルヴァン派の拠点都市となっていました。そのために、聖フランシスコ・サレジオは、少し離れたアヌシーの町に滞在して、ジュネーヴの町を説教して回心するよう説きました。
当時の司教と異なって、出会う人々の全てを受け入れて、話をよく聞いて、それぞれの人の魂の指導を行いました。その中で、出版物の大切さを見抜き、理解しやすい著作によって、多くの人を導いていきました。魂の教育者として、どのような方法が効果的であることが分かれば、的確に実行していくことと、辛抱強く相手に寄り添っていく、その姿勢はドン・ボスコに受け継がれました。
ドン・ボスコが、特に大切にしている聖人の名前が、最初のオラトリオと私たちの学校に付けられているのです。サレジオ会ではこの聖人の記念日を祝う時に、創立者の記念日が1週間後に来ることを意識しています。自分たちの学校名の由来について、少しでも心に留めておいてくれると幸いです。