フランシスコ教皇様のエピソード
フランシスコ教皇様の人柄を示すエピソードを2つ紹介しましょう。
一昨日、11月17日に教皇様は1500名の貧しい人たちと医療ボランティアをバチカンに招待し一緒に昼食を取りました。今年で3回目になるそうですが、教皇様はこの昼食を通して、カトリック教会が貧しく苦しんでいる人に寄り添い、彼らに希望をつたえる使命を持っていることを身をもって世界に伝えようとしています。
「有言実行」、「自ら率先して示す」これが教皇様のスタイルです。貧しい人々を思い起こすために自ら質素な生活スタイルと選びます。例えそれがこれまでの習慣や考え方と摩擦や対立を引き起こしても、です。
こんな教皇様が「私は教皇だ。私に従いなさい!」と強く言ったことがあるそうです。教皇に選ばれて間もない日の早朝、教皇様はご自分の住まいを警護しているスイス衛兵が一晩中立ちっぱなしで警護しているところに遭遇しました。
教皇様は部屋に椅子を取りに戻り、兵士に座るよう勧めました。兵士は「規則で認められていないので座れません。」と言いました。教皇様が「誰の命令ですか?」と聞いたところ兵士は「隊長の命令です。」と答えました。
ここで先ほどの教皇様の言葉が発せられたそうです。「いいかね、彼はただの隊長で、私は教皇。座りなさい、これが私の命令だ。」そううながされ兵士は座ったそうです。
自分の一番近いところにある最も小さな事柄に気づき配慮するフランシスコ教皇様、25日のミサでもこんな精神に基づいたメッセージをくださるのではないかと思います。