12月8日はサレジオ会の誕生日
今日12月8日についてお話しさせてください。
毎年この12月8日を含む週、サレジオ学院では開校記念日を祝っています。なぜこの日が開校記念日に当たっているのでしょうか。
もちろんこの日に学校が始まったわけではありません。
12月8日は教会の暦では「無原罪の聖母」という大きなお祝い日であります。「無原罪」とは「神様が、イエス様のお母さんとなるマリア様を特別に罪のない状態にしてくださった」という意味です。ドン・ボスコはイエス様のお母さんのマリア様に対して特別な信頼を寄せ、自分の仕事をゆだねていました。
またこの12月8日という日は、ドン・ボスコにとってもう一つ大きな意味を持っていました。1841年のこの日、ドンボスコは教会でバルトロ・メオガレッリという少年との出会いました。両親を失い仕事を求めてトリノの町に来ていた孤独なバルトロメオ少年に対して、ドンボスコは勉強、祈り、友達、生きる意味を伝えてきました。これが後のオラトリオにつながっていきました。高1、高2の皆さんは実際にその場所を訪れましたね。そしてこの少年との出会いが世界のサレジオの学校へと広がり、横浜にあるサレジオ学院の誕生のきっかけにもなったわけです。ですからまさにこの日サレジオ会が誕生した日なのです。
このようなわけでサレジオ学院は開校記念日をこの時期に祝っているわけです。今年は試験期間のスケジュールもあり12月12日金曜にしましたが、この開校記念日の背景にあるドン・ボスコの歴史を心にとめるようにしてください。