見える情景の向こう側にあるもの . . .

学校には色々な電話がかかってきます。

時には皆さんの登下校中のマナーについての

ご指摘もいただく時があり

その都度注意を促しています。
でも学校にかかってくる電話は皆さんが近隣の方に

迷惑をかけたという内容だけではありません。
先日このような電話をいただきました。
その方の子供さんが滝が谷公園で迷子になり

泣いているところ、サレジオ生が自宅に送り

届けてくれたという感謝のお電話でした。

「慌てていて名前を伺わなかったのですが

心から感謝しています。ありがとうございました。」

とおっしゃっていました。

お母さんの気持ちを誰に伝えればいいのか

分からなかったので放送朝礼でお伝えします。
さて皆さんは登下校中に様々な情景に接します。

そうした情景の中で自分はどう振る舞うべきか

ということは時として見えにくいこともあるかも

しれません。
「小さい子供が泣いている」、

目に映る情景はそれだけです。

でもなぜその子が泣いているのか

何がその子には必要なのか

どのように関わればいいか

それは見えません。

見えないけれど自分は何かできないかな

と思いを巡らし、その子に関わると、

一つ違った風景が見えてくるものです。

その生徒には目に映る情景の向こうにある

子供の気持ちが感じられ

声をかけ、お家に送り届けてあげることができました。
始業式で「見えるものの向こう側にある

見えないものを捉えてアクションを起こそう」

という年間目標を皆さんに伝えたところ

早速皆さんの何人かが実行に移してくれました。

感謝しています。
どうか一人でも多くの生徒がこのように

見えないものに対しての感性を持ち、

それを行動につなげていってくれることを

期待しています。