ひらがな「そ」のお話
今年のサレジオ祭は「和」のテイストが散りばめられるそうです。伝統的な日本文化の香りがただようことでしょう。どんな嗜好をこらして来場者の目を楽しませてくれるのか楽しみです。ひらがなの「わ」を思い浮かべれば、日本文化だけでなく、絆、一致などイメージは膨らんでいきますね。
ひらがなといえば、唐突ですが、みなさんはどんなひらがなが好きですか?えっ、考えたことがないって?そうですよね。ぼくは「そ」というひらがなが好きなんですよ。
「そ」という字はあまり注目されませんよね。みなさんも「えっ?『そ』ですか」と思うでしょう。そこがいいんですよ。「は」や「が」、「の」や「も」など助詞の働きをするひらがなはそれなりに文章の構造に貢献して注目されますが、「そ」を前にしてみんな素通りです。でも注目されなくても、「そ」はそっとそこにあり、それなりのそんざいかんがありそーです。
一方「そ」はとっつきにくい文字です。書写で「そ」を綺麗に書くのは難しいですね。「そ」という字を見ると深みのある奥ゆかしさを感じます。
もう少し語らせて下さい。「そ」という字は何に似ているでしょうか?ぼくはバネを思い浮かべるんですよ。縮んでも復元力のあるバネ。みなさんも「そ」を上から押さえつけている様子を想像してみてください。ぱっと手を離すと、「そ」はビヨヨ〜ンと元に戻っています。「そ」の形はバネです。ですから苦労があって、うまくいかなくて凹んでも、「そ」を見るとまた気を取り直して前向きになれるんですよ。
どうですか?少し「そ」を好きになってもらえたでしょうか。みなさんも「そ」のように、自分にスポットライトが当てられていなくても、うまくいかなく凹んでも、前向きにサレジオ祭に向けて頑張って行ってください!