拉致されていたトム神父様解放!
昨年、イスラム国に拉致されたサレジオ会のトム・ウズナリル神父様の話をしたことを覚えていますか。先日嬉しい便りが届きました。トム神父様が無事に解放されたそうです。
トム神父様はインド出身で、イエメンに宣教師として派遣されていました。イエメンではマザーテレサの設立した修道会「神の愛の宣教者会」の経営する養護施設、老人ホームで仕事をしていました。
昨年2016年3月に突然イスラム国の兵士がホームに押し入り、トム神父様を拉致したのでした。このときシスター4人を含む16名の人が殺害されました。トム神父様はその後どこに監禁されているかはわからず、イスラム国の報道ビデオの中で生存が確認される以外には、消息はまったく不明でした。
しかし先週無事に解放されたというニュースが届き、多くのサレジアンファミリーのメンバーが神様に感謝を捧げたのでした。海外の報道によると、この解放にあたっては水面下でインド政府、イエメン政府、現地の教会の司教様、なんとスルタンも交渉にあたっていたそうです。そして何よりフランシスコ教皇様も働きかけていました。この様な多くの人々の協力が今回の解放につながったわけです。
解放されたトム神父様の姿は拉致される前の写真と比べると非常に痩せ、表情もどこか硬く乏しいようです。明日の命の保証もない1年半の監禁生活を送ったのですから、心身の健康を取り戻すにはまだまだ時間がかかることでしょう。
ビデオレターの中でトム神父様はすべてを計らってくださっている神様の助けと人々の祈りに感謝し、また神様が派遣される場所で働きたいとおっしゃっていました。引き続き私たちもトム神父様のために祈るようにしましょう。
最後に。今週いよいよサレジオ祭です。せっかくやるのなら思いっきり、できることはすべて、チャレンジ精神で頑張ってください。
拉致される前の神父様の様子
まだふくよかな顔をしています。
拉致されている間の神父様の映像
解放されて飛行機から降りる神父様
フランシスコ教皇様と面会する神父様
ローマのサレジオ会本部に到着した神父様
笑顔が戻ってたようです!