まじ卍〜 by 葛飾北斎
昨日はマラソン大会お疲れさまでした。
ところで皆さんは女子中高生でないのでさすがに「まじ卍〜」なんて言わないでしょうね。聞くところによると、特別な意味はないそうですが、そう叫びたい気持ちになるときがあるそうです、よくわかりませんが。
ところで「まじ卍〜」なんて叫んでたら時代の先頭を走っていると思うとそれは大間違いです。当然地図のお寺の記号のことなんかではありませんよ。まさに今風に「卍〜」というノリでこの記号を使った人が実は300年前にもういたんです。
「まじ卍〜」と叫んだ人、それは葛飾北斎です。「富嶽三十六景」などで有名な江戸時代後期、両国で活躍した浮世絵師です。実はこの葛飾北斎という名前は本名ではなく、生涯で30回も変えた画号の一つだそうです。そんな彼は75歳のとき「画狂老人卍」という画号を名乗り始めました。「俺は絵に狂った老人だぜぃ、まじ卍〜」、まさにこんなノリだったのでしょうか。300年前のお話。無理があります?
これで朝の話を終わってしまうのはなんなので、最期に一言。彼は生涯絵を極めようと精進した人でした。「七十年前描く所は実に取るに足るものなし」、70歳になる前に描いた絵なんて、まだ取るに足らない、と言っています。当時すでに実力が世に認められた彼をしても「まだまだ」という境地なのでしょう。75歳、これからが本番だぜ!こう気持ちになれるのはすごいことですね。人は歳を重ねても情熱や向上心がある限り、永遠に青春真っ只中中ということでしょうか。
私も北斎に習って常に新しいことにチャレンジしていたいと思います。まぁ「まじ卍〜」と叫んでいるかどうかはわかりませんが。