レディゴディバ
今日は2月13日、いよいよ明日はバレンタインデー、皆さんも気になるところですね。バレンタインチョコといえば先日ゴディバが「義理チョコをやめよう」というメッセージを送ったそうです。「義理チョコはやめるべき」そんなディベートの議論をふっかけるつもりはありませんよ。
みなさんはゴディバという会社の名前が一人の女性レディーゴディバに由来しているということを知っていましたか?レディゴディバは11世紀イギリス・コベントリーの領主レオフリック伯爵の妻でした。レオフリック伯爵は野心に燃えた領主で、領民に対して重税を課そうとしていました。貧しい領民の苦しむ姿を見て、レディゴディバは夫レオフリックに重税を取り下げるように頼みました。しかし伯爵は一向に耳を傾けません。それでもレディゴディバは引き下がらずに何度も何度も訴えました。ついに伯爵は業を煮やし、彼女にこう言い放ちました。「もしおまえが一糸まとわぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町中を廻れたなら、その時は税を引き下げてやろう。」彼女は翌日、本当に一糸纏わない姿で馬上の人となりました。領民たちはそんなレディゴディバのために自分たちの家の窓を閉ざし敬意を払いました。一方レオフリック伯爵は彼女との約束通り税を課すことを取り下げざるを得ませんでした。自分の体を晒す、まさに自分の命と引き換えに民衆を救おうとしたレディゴディバの勇気と愛の物語です。
ゴディバの創始者ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、この逸話に感銘を受け、1926年ベルギーに誕生した自らのブランドに「ゴディバ」の名前をつけたそうです。(ゴディバ社のHPを参照しました)
ゴディバチョコレートの背後にある一人の女性の勇気と深い愛を知ってしまったらおいそれと義理チョコはもらえませんね。まぁそうは言っても高いチョコレートなら義理チョコであることはまずないですからね。みなさん、安心してください。今年もちゃんと皆さんの元にチョコレートは届きますよ、少なくとも校門では。
もう一つお知らせ。明日は教会の暦では「灰の水曜日」、信者の皆さんは放課後コミュニケーションルームで「灰の式」を受けに来てください。