夏休み大きな事故もなくみんな元気にここに集まることができました。感謝の気持ちを込め、2学期を「主の祈り」で始めましょう。

 

さて1学期終業式の話はヨハネの福音の言葉で締めくくりました。イエス様の心を人々に届ける井戸のような存在になってくださいという話をしました。この夏休み、皆さんの善意、皆さんの内にあるイエス様の心が周りの人にほとばしったでしょうか。迷子になった子供を探し出した尾畠さんみたいな大きなことでなくても、多くの諸君がボランティアに参加したそうですね。学年によってはボランティア活動が宿題となった学年もあったそうですね。なので今日はボランティアの話を。

 

そもそもボランティアとは何でしょうか?まず頭に浮かぶのは人のために良いことをする、賃金をもらわない、などでしょうか?形容詞 voluntaryのいくつかの英英辞典での定義をみてみましょう。

 

done, made, given willingly
done, given, or acting of one’s free will. とありました。
Willingly, free will つまり「意思」「自分の望み」という意味ですね。ボランティア活動とは「自分で選ぶ意思」が基本にあることがわかりますね。「宿題なら強制だからボランティアでないじゃん?」と思うかもしれません。でも将来に向けて体験するという一つの準備段階だと思ってください。少なくとも具体的に何をするか?という問いに対しては自ら考えて決めていたでしょう。ちなみに「ボランティアだからお金をもらうのはおかしい」と考えられがちですが、外国では相応の報酬をもらって活動を行っているボランティア組織が存在します。

 

Vountary の語源を探っていきましょう。Voluntary の語源はラテン語のvoluntasです。このラテン語は choice, good will, purpose, desire, determination といった意味があります。つまり「自分で選び行動に移す」ことが voluntaryです。心の中にあるあつい思い、Passion でもあります。
「自分から進んで何かをする」を聞いてあるイタリア語が思い出せませんか?Faccio ioですよ!Volutary はサレジオ学院では Faccio ioと同義語です。

 

日常の学校生活の中で faccio io の証がたくさんあります。普段の皆さんの様子を見ていて、本当に皆さんは良い心をもった若者だと思います。さぁここでもう1段階あげ流努力をしましょう。それは皆さんの良い心を外の現れるアクションに繋げることです。心の中にある思いをぜひ一つのアクションとして表現してください。

 

さぁ2学期です。これからサレジオ祭一色に染まりますね。日常の外へ飛び出しましょう!サレジオ祭にはいろんな切り口があります。皆さんも何かの形でコミットしてください。がんばりましょう!