アリとキリギリス
おはようございます。みなさんはイソップの「アリとキリギリス」の物語を知っていると思います。先日サレジオ幼稚園で「アリとキリギリス」の寸劇があり、私はハチさんとてんとう虫さんの一人二役を仰せつかりました。
ところでこの物語の結末を知っていますか?私が知っている結末は「遊んでばかりいたキリギリスさんは冬になって食べ物がなくなりお腹が空いたのでアリさんに食べ物を求めましたが、断られ死んでしまいました〜」でした。
しかし、渡された台本を見てびっくり。幼稚園バージョンではなんとアリさんは「しかたがないな〜。春まで僕たちの家で一緒に過ごそう!」とキリギリスさんを助けるのです。そして冬が過ぎ暖かい春になるとみんなお家から出てきて仲良くダンスをするわけです。まさしくハッピーエンド、大団円ってわけです。さすがに幼稚園ではキリギリスさんが餓死してしまったら可哀想という配慮なのでしょう。
さてみなさんなら「アリとキリギリス」のエンディングをどうプロデュースしますか?物語の教訓として「怠けると後で苦労する」という正義を教えるか、あるいは「怠けた人をゆるし、助ける」という愛の精神を教えるか?どちらを選ぶか . . . 難しいですね〜。日常の中でも両者の間で判断に迷うこともあるのではないでしょうか?「その人ためになるのは正義か赦しか?」
ところで私が演じたハチさんもてんとう虫さんもセリフは「私たちは忙しいから君には構ってられないよ。場所もないからお断り!(ピシャリ)」という自分勝手な都合を優先する、なんともがっかりな役回りでした。