福者ミケーレ・ルア神父
おはようございます。
ドンボスコのオラトリオにはたくさんの若者がいましたが、その中には何人かの特に優秀な生徒がいました。皆さんがまず一番最初に頭に浮かぶのはドメニコ・サビオでしょう。彼はドンボスコの考え方をよく理解し、それを仲間にも勧める素晴らしいリーダーでした。また明るく元気なジョバンニ・カリエロ。彼は後にサレジオ会最初の南米宣教師団の団長としてアルゼンチン・パタゴニアの貧しい人々への教育と福祉で大きな貢献をしました。
もう1人大事な人がいます。彼の名はミケーレ・ルア、今日が彼のお祝い日です。彼も少年の時からオラトリオに通い、ドンボスコの教えを学びました。ある時、ドンボスコは彼を呼び、不思議なゼスチャーを見せました。左の手に何かを乗せ、右手でそれを割るような仕草をして、こう言いました。「このように君とは将来喜びも苦しみも半分ずつだよ。」
ルア少年は後にドンボスコの後を継いでサレジオ会の2代目の総長となりました。何とドンボスコはルア少年の才能を見抜き、彼にサレジオ会の将来を託していたのでした。もっともルア少年がこのジェスチャーの意味に気づいたのはずっと後のことでした。彼は総長としてドンボスコとすべてを分かち合い、ドンボスコの望みに忠実に従い、世界中にドンボスコの学校を広めたのでした。
私たちも世界中にいるサレジオの学校の生徒、ドンボスコの生徒たちとともに、世界の中の貧しい人、光の当たらない暗闇に住んでいる人の叫びに耳を傾け、アクションをおこせる若者になってなってほしいと願っています。