終業式の話
2学期を終えるこの時、神様に感謝しながら「主の祈り」を唱えましょう。特に高校3年生のために。
今日は終業式と同時にクリスマスのことを意識しましょう。
クリスマスの本当の意味は「主キリストが生まれた」ということです。
どのように生まれたかを考えることが大切です。
クリスマスの情景は皆さん何度も聞いたり見たりしてきました。そこには何があったでしょうか?
幼子イエス様、マリア様、ヨセフ様、星、天使、羊飼い、博士、ヘロデ王、兵士、宿屋、
そして馬小屋など。
マリア様、ヨセフ様には馬小屋での滞在は偶然と映ったでしょう。
しかし神様にとってはそれは必然でした。
神の子イエスは馬小屋で生まれ「なければならなかった」のはなぜでしょう?
馬小屋は貧しさの象徴です。神様は貧しい人を大切にしたい、
だから自分の独り子を馬小屋で生まれるようにしたのです。
神様自身が貧しいものとなるほど貧しい人々のことが大切なのです。
もうひとつの情景、それは宿屋です。
そもそもマリア様とヨセフ様が馬小屋に泊まらなければならなくなった理由は
宿屋が一杯だったからです。
この「一杯になった宿屋」も大切なメッセージが含まれています。
「宿屋が一杯であったためイエス様は閉め出されてしまった」
この宿屋の状態は私たちの心を表しています。
自分の時間、自分のお金、自分の都合、自分の便利さ、自分、自分・・・
自分のことで心が一杯になっているときそこには神様は訪れる場所はありません。
そして神様が大切にしている貧しい人々が入るすきまもありません。
さてクリスマスのメッセージを理解できたでしょうか。
クリスマスとは自分のことは少し横に置き、他の人のため、貧しい人のため、
そして神様のために自分の心の場所を用意することです。
返してもらうことを期待できない人にプレゼントを差し上げることです。
だからサレジオ学院ではクリスマスのシーズンに街頭募金、
チャリティーコンサートなどを行うわけです。
自分の時間、自分の才能、自分の喜びをちょっと人のために。
これがクリスマスの精神です。
さぁクリスマスまであと少しです。今からでも遅くはありません。
皆さんも少し何か他の人のためにできることを実行に移してみてください。
最後に12月24日午後7時から学校のサビオ館のチャペルで
恒例のクリスマスミサが今年も行なわれます。
クリスマスの夜を聖なる雰囲気で過ごしては如何でしょうか。
ミサの後にはこれも恒例ですがささやかな食事とビンゴも用意しています。
それでは主の訪れを祝うクリスマスに皆さんの上に神様の豊かな祝福がありますようお祈り致します。