『越境列伝 その3』
サレジオ学院でのマラウィ・フェアトレード・コーヒー販売も計4回、購入者はのべ410名を数えることができました。ご協力ありがとうございます。私たちの快適な生活が成り立つ背景には非人道的な環境の中低賃金で働いている人がいる可能性があること、また商品の生産者、販売ルートを把握することによって世界の貧困、差別をなくすることができることを知る機会となっています。
貧困を無くしたい!貧しい人を助けたい!という想いはみんなにあるでしょう。でもその思いも具体的な行動や場面を示す誰かがいなければ漠然としたままです。「助けたい人」を「助けを必要としている人」に繋げる誰か。サレジオ学院のフェアトレード・マラウイコーヒー販売においてそれはカト研の生徒諸君、そして「NPO法人 せいぼじゃぱん」の山田さんです。越境請負人ですね。
善意は個人だけでなく企業も持っています。社会貢献をしたい企業はCSR活動として寄付、寄贈、ボランティア活動をしています。とはいえ、企業も実際誰にどのように届けるのかとなると十分な情報を持っていないことがままあります。各企業の漠然とした善意を、具体的に援助活動を行っている団体につなげ、両者のマッチングを図る誰かが必要です。そういった組織の一つに公益社団法人日本フィランソロピー協会という団体があります。日本フィランソロピー協会は企業とNPO団体などを繋げ社会課題となっている様々な問題解決のための橋渡し、善意を社会の中に見える形として広げていく組織づくりを行なっているわけです。
善意は常に枠を超えたところに目を向けさせ、越境を促します。しかし善意だけでは越境は実現しません。越境したくても時間、情報、資金など色々な制約、限界で実現しない場合があります。そんな時、越境を手助けする役割を担う人が必要となります。誰かの越境を手助けする人、例えば日本フィランソロピー協会のような。今日は越境列伝その3、越境請負人、日本フィランソロピー協会のお話しでした。