『目隠しをすると見えて来る世界』
みなさんは目隠しをしたまま1か月間過ごすことができますか?サレジオ学院では、カトリック研究会や野尻湖林間学校の活動で「ブラインド・ウォーク」を体験した人が多くいるでしょうが、だからこそ、1か月間の目隠しをしようと決断できる人はいないのではないでしょうか?…ということは「目の見えない人が何を感じているか、本当のところは永遠に分からない」ということになりますが、この結論でいいですか?それとも食い下がりますか?
この「1か月間の目隠し」を思い立ち、完遂した人がいます。塩屋 賢一さん。何者で何を成し遂げたのかは自分で調べてください。極めてドラマティックです。つまりは、目の見えない人の生活を真に理解するための実践ですが、「人の気持ちを理解するにしても限界がある。ある程度の無理解が残るのは仕方がない。」こう考える人は少なくないでしょう。しかし、そのような考え方に安易に迎合しようとする自分に挑戦し、流布された常識に惑わされず独自の判断を下そうとする姿勢。是非、サレジアンにも学んで欲しいところです。
世の中には「人々を決定的に隔てている壁」を感じ取る人々がいます。ある人はその壁を壊そうと、ある人は橋を架けようと、ある人は壁を乗り越えようと努力しますが、中には、現状に慣らされて壁の向こう側への興味を失ってしまう人々もいます。
みなさんはどうでしょう。
壁の向こう側、気になりませんか?
その目で、確かめに行ってみませんか?