オンライン特別講義を受けて思うこと

先日は中3、高1の皆さんと一緒にオンライン特別講義で深津先生より昆虫と細菌の「共生と進化」という講演を伺いました。興味深い内容でワクワクして聞いていました。

 

皆さんの中からもたくさん質問が出ていて皆さんもとても考えながら聞いていたんだなぁと感心しました。ちなみに講演会や学会で質問する時は「自分の所属・名前・そして感謝の言葉」を言ってから質問する、というマナーがあるので覚えておくと良いと思います。

 

「共生している」. . . 私たち人類は多くの生き物と共に生きている1つのシステムの一部だという現実を示していただいたと思います。そして昆虫に限らず地球の生態系全体繋がっており、だからこそ環境問題は大きなテーマなのだと思いました。しかし残念ながら現在地球は私たち人類の消費活動によって脅かされています。

 

環境問題についてはフランシスコ教皇様も「ラウダート・シ」という書物の中で触れています。「わたしたち皆がともに暮らす家は、わたしたちの生を分かち合う姉妹のような存在であり、 . . . この姉妹は、神から賜った良きものを私たち人間が無責任に濫用することによって生じた傷のゆえに、叫び声をあげています」とおっしゃっています。自然は「資源を提供してくれる単なるリソース」ではなく、共生している「姉妹のような存在」なのです。

 

エコロジー ecologyのエコはギリシャ語のoikos「家」と言葉を語源に持っています。つまり地球は私たちの家であり、同時に多種多様な生き物の家でもあるわけです。みんなが住みやすい環境に、ということがecologyな訳ですね。

 

脅かされているもの、それは自然環境、生き物 . . . そして人類、特に貧しい人々も含まれます。教皇様は「重荷を負わされ荒廃させられた地球は、見捨てられ虐げられた最も貧しい人々にもつらなっている」とおっしゃいます。生きとし生けるもの家を整えるために、私たちは自分たちのライフスタイル、消費生活がどうあるべきかを問われているわけです。

 

本校ではフェアトレードの活動が行われています。その活動は先日プルデンシャル社ボランティア・スピリット・アウォードでコミュニティー賞を受賞しました。フェアトレード活動も環境問題、貧困問題に直接的に関わる手段として認識されてきていると感じます。皆さんもぜひ参加してみてください。