戦争が起きています。巷間では様々な意見が飛び交っていますが、問題点がどこにあるかを丁寧に分析し、解決法を見出そうと努力する人々がいる一方、特定の人名や国名を挙げ「悪魔のようだ」とレッテル貼りをし、断罪する人々もいます。

 

サレジアンには、後者のような論調に対し、十分に気を付けて欲しいと思っています。このような考えは「本当の意味で人を尊重し、本当の意味で自分を大切にし、本当の意味で手を取り合う」ことから、あなたを遠ざけてしまうからです。

 

まず、人を裁くのをやめましょう。悪いことは悪いのですが、「裁きの座」は神だけのものです。

 

次に、コミュニケーションの基本ですが「誰かのあなたに対する振る舞いは、あなたのその人に対する振る舞いの結果である」ということを思い出しましょう。もちろん、すべての場合に当てはまるとは言えませんが、「あなたの言動によって相手の反応は変わる」ということは覚えておいてください。

 

そして、「コミュニケーションの問題において相手のせいにすることは、問題解決のカギをその人の手に完全に委ねること」だと気づきましょう。カギを手放してしまえば、あなたに残される可能性は、不平不満を言うことだけ…。自分を活かす途は他にあるのではないでしょうか。

 

このように「問題解決力を身に着けよう・誰一人排除しない姿勢を持とう・人の気持ちを理解できるようになろう・コミュニケーション能力を育もう…」と頑張ってみても、人を裁く姿勢を容認するだけですべてが瓦解してしまいます。「どこに軸を置くのか」…これを忘れないようにしましょう。

 

引き続き、平和のために祈りましょう。