『人との在り方』
何かしてもらいたいことがあったら、まず、人にしてあげることです。自分が先に与えない限り、道は閉ざされたままです。これについて、聖書は「叩きなさい、そうすれば門は開く。求めなさい、そうすれば与えられる。」と言っています。そのきっかけの最初が挨拶でも笑顔でもいいのです。それによって、人の心の戸は開かれ、人間的な付き合いへと繋がっていくのです。
本当に「やさしい人」になるのは難しいですが、「やさしい人」と言われるのは簡単です。事実から目を背け、相手に快いことだけを言い、どんな結果を招こうとも、その場しのぎでやさしくするのであれば、誰にでも出来ます。こういう「やさしさ」は、何ももたらしません。しっかりと責任を果たし、何かを成し遂げるためには、「やさしさ」でごまかさない強さが必要です。
愛するとは相手を生かすことです。愛し合うとは、生かし合うことです。やさしくすることが、愛することではありません。愛するとは、自分との関係の中で、相手の翼をのびのびと広げさせてあげることです。相手が可能性という翼で、遠くまで飛べるようにしてあげることです。愛の名のもとに、相手を支配するのは一番恐ろしい、まやかしの愛だと言えます。人との付き合い方、接し方を今一度考えてみましょう。
制約された日々の中で、今日も元気に楽しく過ごすことが出来ますように。