本日より二日間、大学入学共通テストが実施されます。サレジオ学院の先輩方はもとより、全国の大学受験生が今までの努力の結果を存分に発揮できるように、しばらく黙祷を奉げましょう。

 

さて、祈りといえば、キリスト教では、内容によって「賛美・感謝・痛悔・歎願」と4つに分類したり、形式によって定型句のある祈り自由な祈り沈黙の祈りといった分類をしたりしています。今日は2番目の「自由な祈り」について軽く触れてみたいと思います。

 

自由な祈りを組み立てるためには、まず「誰のために・何を・なぜ」祈るのかということを明確にしなければなりません。その上で、「あの」とか「えーっと」とかの不必要な情報を省き「本当に必要な情報」のみを文章化して神さまにお伝えします。もちろん神さまは、言葉にする前からあなたの必要を弁えておられますので、過度な心配は無用ですが、この単純化・明確化の手順はあなた自身の心の整理になるのです。

 

今日、先輩方のために祈りを奉げた私たちは、自分たちの、先輩方に対する愛を確認しました。先輩方のこれまでの努力を評価しました。自分たちの思いが先輩方に届くことを期待しました。なぜなら、先輩方はずっと私たちのために尽くして下さったからです。このような心の整理は、一体だれのためになるのでしょうか?祈りは一体だれのためのものなのでしょうか?何事につけ、真剣に取り組んだ人のみが見出す答えがあるものです。