2023年04月08日

始業式の話(鳥越校長)

新しい学年が始まりました。

この1年が神様の祝福のもと充実した日々でありますようお祈りいたしましょう。

 

(主の祈り)

 

今年の世界のサレジオのスローガンは

As the yeast in today’s human family

「今日の人類の家族の中でパン種となろう!」です。

 

メッセージには「パン種」とありますが、そもそもサレジオのスローガンに「パン種」、「イースト」がくる意味が分かりますか?パン種、イーストはパンやピザを作るときに使いますよね。ピザ . . . このイラスト見るとドンボスコと子供たちがピザ作っていますね。サレジオ?イタリア?ピザ?みんなでピザ屋になろう!じゃないですよね。

 

そもそもパン種って何ですか?パン酵母、パン種、イーストとも言いますが、パンやピザを作るときに使うものです。パンを作るのに必要なものは?小麦粉とパン種です。でパン種はなぜ必要なのでしょうか?小麦粉だけ焼いてもそれだけだったら煎餅みたいになり、皆さんがイメージするパンにはなりません。パンをふっくら膨らませるもの、それがパン種、イーストです。小麦粉にイーストを入れると、イーストが二酸化炭素を発生させ、それがパンを膨らませるわけです。発酵と言ってもイメージが湧かないでしょうか。で始業式に今年のサレジオのスローガンを紹介するために自分でパンを焼いてみました。今日はまずその話をしましょう。付き合ってください。作った人はあ〜そうそうと思い出し、作ったことにない人は作り方を覚えてください。

 

まず材料ですが、小麦粉、強力粉ってやつですね、それに塩やバター、牛乳、そしてイーストを入れます。そして材料を混ぜますよ。それを40度に加熱すると、膨らんできます。イーストの力です!膨らんだら板の上で一旦ギュッと押してから、何等分かに分けます。板の上で少し待ちます。これをベンチタイムと言います。再びオーブンで40度で10分ぐらい温めて取り出しすと  . . さらに膨らみます。最後に解いた卵を表面に刷毛で塗り190度のオーブンで焼き、焼き色がついたら出来上がりです!15分焼くと。ジャジャーン。どうです?結構売れるかもしれませんね。そんなのはどうでもいいで、見てほしいのは最初の小麦粉の量と比べると膨らんでいますね。これがイーストの力です!出来立ての熱々のパンの中身はふわっとしていて、食べるとなかなか美味しいです!

 

パン作り教室はここまでです。さて本題に戻りましょう。小さい塊がイーストのおかげで大きく膨らむ。今年のスローガンのバックグラウンドには聖書の譬え話があります。マタイ13章33節「天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる」。先ほどの話でパン種イーストがパンを膨らませることが分かったからこの譬え話も何となく分かるかもしれません。これをスタートに「神の国がなぜパン種に例えられるのか、そもそも「膨れる」とはどういう意味か今年一年考えてきましょう。少し予告編で申しますと、パン種とは結論的にはこれまで皆さんと考えてきた「召命」と繋がって来るんですよ。ということで、今年はパン種、そしてこれまでも折りに触れて話してきた「召命」、これを軸に1年間お話ししていきたいと思います。今日のお話はここまでです。ありがとうございました。