新しい学年が始まりました。新しいサレジアンをお迎えしました。

新しい気持ちでこの1年を過ごすようにしましょう。

特にいよいよ受験に向けて最終学年を迎えた高3の諸君のためにも祈りましょう。

 

「主の祈り」

 

今年の努力目標のキーワードはリスペクトという言葉です。
リスペクトとは尊敬する、大切にする、

さらにそこから尊敬する相手に自分がどう関わるかという姿勢も求められます。

この年間目標のリスペクトを3つの視点から説明したいと思います。

 

第1点目

人間一人一人が本来尊敬されるべき存在と言われます。

なぜでしょう?

それは神様にとって人間一人一人は大切な存在ですだからです。

神様が人を作り、人の心に神様の愛を注がれたからです。
イエス様はこの神様の人間に対する愛を生き方で示しました。

イエス様が苦しむ人々のために、声をあげ、

不正、差別、抑圧を糾弾したため殺されました。

それは弱い人々を愛し、大切にしたからです。

リスペクトです。

神様はそのイエス様の生き方が一番価値がある、

自分の望む生き方だということを表すために復活させました。
皆さんは神様にとってかけがえのない大切な1人の人間です。

 

第2点目
これまで皆さんに3つのS (Study, Solution, Service)を提唱してきました。

3つのSの実践についてリスペクトというキーワードから考えてみましょう。
勉強に対するリスペクト 真理に対して深い畏敬の念を持ちそれを探求する姿勢、

それがリスペクトです。

幅広く知識を獲得し、それに基づき思考力、分析力、表現力を身につけ、

主体的に学問に取り組んでください。
問題解決に対するリスペクト

問題を解決するためにはチームとしての関わりが必要です。

問題解決に向けてチームを大切にしましょう。仲間を大切にしましょう。

サレジオ祭、体育祭、部活、未来塾などの機会は

このチームで問題で取り組んでいく大切な機会となります。
奉仕へのリスペクトこそは他者に対する尊敬の念を表す行為です。

日本、世界の貧しい人々、苦しんでいる人々へのリスペクト、

これについても去年からずっと強調してきました。

 

最後の3点目として

特に他者に対しての姿勢をrepectから派生する3つの形容詞から指摘しましょう。
目の前の人は敬意を払われるべき存在です。

隣の人には何か尊敬に値するところがある。

「あいつはすごい」「すごいものを持っている」

これを英語では respectable と表現します。

respectable は相手に向かっている方向性があります。

respectable は相手の中に見るべきものです。
相手に尊敬すべき何かがある、

「あいつはすごい」その心があると私の心は尊敬の念で一杯になります。

これがrespectful です。

respect で full (一杯)だという意味です。

respectful は自分の内面の状態を示します。
そしてそのリスペクトの気持ちは例外無く一人一人の人に向けられます。

「個々」という意味は respective という形容詞で表します。

受験勉強というより生き方の指針としてこの言葉を心にとどめてほしいと思います。

 

さて最後に先日の先生との打ち合わせの中でも

学校としてこの点をキーワードとして頑張ろうと確認しました。

先生たちも皆さんに対してリスペクトをもって

今年一年一緒に歩んでいきたいと思うのでよろしくお願いします。