「福音書」にはイエス様を取り巻く様々な人々のことが描かれています。社会的に地位の高い人や庶民、宗教家や税を徴収する人、ユダヤ人や外国人、男性や女性、大人やこども。もちろんその中には12人のお弟子さんたちもいました。お弟子さんたちは近くからイエス様と行動を共にしながら、いろいろ教えてもらっていました。でも聖書を読むとそのお弟子さんたちもなかなかイエス様の教えを理解できていなかったふしがあります。

 

ルカによる福音書22章。ある時、イエス様の耳にお弟子さんたちの言い争いが聞こえてきます。「なんだ、なんだ〜?」よく聞いてみると何とお弟子さんたちは「自分たちの中で誰が一番偉いか」と論争しているではないですか。そんなお弟子さんたちにイエス様は「あなたたちの中で一番偉い人とは、他の人に仕えるような人のことですよ。」と諭しました。しかもイエス様はこの時弟子たちが将来「指導者」となることも視野に入れて「だからこそ仕えるような人になりなさい」と言います。「相手のことを慮り、その人のために何ができるか?」と自分に問う姿勢、ノブレス・オブリージュという言葉がありますが、それはまさに「おもんばかる心」のことでしょう。

 

さてサレジオ祭が近づいてきました。グループとしてやることが山積。時間だけどんどん過ぎていきます。相手に「こうほしい」あるいは「なんでしてくれないんだ」とついイラッとしてしまう時に、そこをグッと堪えて「自分は何ができるか?」と自分に問いかけてみてください。

 

サレジオ祭の成功を祈っています。