Faccio io (私がやります!)の精神とは?
先日の校長先生の「朝の話」(=25日に起きたネパールの大地震について)を聞き、また、昇降口に設けられた掲示を目にした幾人かの生徒たちが、「僕たちに何かできることが無いでしょうか」と相談に来てくれました。まさしく、サレジオの精神が息づいているのを感じ、感動しました。と同時に、少し落ち着くように勧めました。というのも、被災直後は「何かしたい」と考える人が多くても、それをまとめるシステムが間に合っていないことが間々あるからです。このような時には、逸る心を抑えつつ、祈り、仲間を集め、効果的な手段を検討しつつ、出番が回って来るまで待ちましょう。今、具体的なアプローチを検討していますので、時が来たら、是非あなたの力を貸してください。
ところで、この「何かできないでしょうか」に含まれるサレジオの精神はどのくらいあるのでしょう。日々、サレジオの精神を生きようとしている皆さんは、あまりに自然なことなので、殊更意識していないかも知れません。しかし、時には意識してみることも大切です。それでは、分析してみましょう。
・「他者のために」という奉仕=serviceの心
・問題発見と解決への取り組み=solution
・迅速に応答し「私がやります」という、”Faccio io!”の精神
・被災地の状況、その苦労を想像する力。また、彼らに対する尊敬の念=respect
・世界中のドン・ボスコの子どもたちの繋がり(=サレジオ家族)への帰属意識
大体そんなところでしょうか。気づいていた人も、「ぁあ、そうだね」と言う人も、意識しないで実践できるようになるまで、意識して実践してみて下さい。まずは意識して…。