貧しく苦しむ人の側に立つ神様
おはようございます。
先ほどはつまらないコスチュームで失礼しました。ハロウィンということで少し楽しんでいただければと思います。生徒に聞いてみたら今年はスイカゲームが流行っているということでそれを選びました。
さていきなり宗教の話ですが、キリスト教の神は誰ですか? 三位一体の神ですね。「父」、「子」であるイエスキリスト、そして聖霊ですね。祈りの前後に「父と子と聖霊のみ名によって」と言い十字を切ります。実はキリスト教の神である「父」はユダヤ教の神ヤーヴェでもあります。「子」であるイエスキリストは人々に「父である神様は慈しみ深い」と語りかけました。ユダヤ教徒とキリスト教徒は同じ神様を信じているわけです。そしてユダヤ教の聖書はキリスト教では「旧約聖書」です。
さてイエスキリストが「慈しみ深い」と語った父である神ヤーヴェは旧約聖書「出エジプト記」でこのように人々に語っています。
「寄留者を虐待したり、圧迫してはいけない」
「未亡人や孤児を苦しめてはならない」
「あなたと共にいる貧しい者に金を貸す場合、高利貸しのように彼から利子をとってはならない」
「もし、彼が私に向かって叫ぶならば、私は聞く。私は憐れみ深いからである」
神様の憐れみはまず「貧しい人、苦しんでいる人」に向けられます。外国籍の人、未亡人、孤児、貧しい人が周りにいるならその人々を大切にすることは神の命令、ユダヤ教4000年の信仰、そしてそれを受け継いだキリスト教の信仰です。
しかし世界では戦争によって人々が殺され、自国内いる他国籍の人が圧迫され、家族を失った人が泣き叫んでいます。水、食料、医薬品の欠乏も深刻です。信じていることと行なっていることの間の何という矛盾。この状況を見てユダヤ教、そしてキリスト教の神であるヤーヴェはどんなに悲しい思いをしているでしょう。
「彼が私に向かって叫ぶなら、私は聞く」、どうぞ慈しみ深い神様の御心が実現しますように。
私たちを通して「み国が来ますように。」
そして「私たちの罪をお赦しください」と祈りましょう。
ありがとうございました。
(写真は高2M君によるものです)