2024年11月26日
高2「総合探究ーCSー」異質な他者と出会う
高校2年生です。カトリックの精神から社会問題を見つめる総合探究「CS」の授業において「異質な他者と出会う」をテーマに、2週にわたってゲスト講師をお迎えしました
先週は、多摩少年院医務課長 小林誠先生をお迎えし、犯罪を犯して少年院に入る少年たちに関するお話を伺いました。少年院に入る子供たちの過程において貧困などの家庭的背景がある場合がおおく、一概に本人だけの責任とは言えない例を挙げられました。罰をあたえる意味合いが強い刑務所とは違い、少年院には構成の機会を与えるという教育の意味合いが強いとのお話をいただきました。その後、質疑応答の時間も多くの生徒からの質問に答えていただきました。
今週は、弁護士近藤剛先生をお迎えしました。近藤先生はハンセン病患者に対する国の強制隔離政策について、元患者の方々が起こした国家賠償請求訴訟で、弁護団事務局長を務められました。国家の違憲判決を勝ち取るまでの経緯や、色々な方々と交流する中で差別意識がなくなっていくというお話などをしていただきました。質疑応答の時間は生徒たちからたくさんの質問が時間いっぱい飛び交い、近藤先生にも真摯にお答えいただきました。
2週にわたる講師の先生のお話を受けて、高2の生徒たちは「異質な他者との出会い」の大切さについて学べたことと思います。小林先生、近藤先生、お忙しい中、本校までお越しいただき、本当にありがとうございました。