来年2月の「サレジオ会宣教師団来日100周年記念」に向けて、第1回日本宣教師団の団長であるチマッティ神父についてお話しをしていますが、今日は周辺情報から説明しましょう。
 カトリック教会にはドン・ボスコ、マザー・テレサといった「聖人」と呼ばれる人々がいることはご存じでしょう。しかし、聖人になる前の各段階についてはあまり知られていません。具体的には「神の僕・尊者・福者」という3つの段階を順に経て、最終的に「聖人」という称号で呼ばれるようになります。まず「神の僕」ですが、死後、聖人に相応しい人として教会が正式な調査を開始する際につけられる呼称です。その後、一定の英雄的・福音的生涯が認められると「尊者」という称号が付与され、尊者に取次ぎを願った結果「難病の快癒」等の奇蹟があったと認められると「福者」と呼ばれるようになります。更にもう一つ奇蹟が認定されると「聖人」として公に宣言され、世界中で崇敬されるようになります。チマッティ神父は現在「尊者」ですから、「福者」に向けて奇蹟の認定を待っているところです。
奇跡の取次ぎを「打算的」として敬遠する人もいますが、そんなことは気にせず、単純に、純粋に誰かのために恵みを願い求めましょう。サレジアンが祈れば、きっとチマッティ神父も一緒に祈って下さいます。
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