カレンダーの日付としての3月11日と暦の中に蘇る情景
人は過去の思い出を支えに、そして将来の希望を心に抱き前に進んでいきます。だから人はカレンダーと暦を創りました。カレンダーにはペンでこれからの出来事を埋めていきますが、暦は遠くなった記憶を心の中に呼び起こします。「ああもうすぐ春だなぁ」「あの日は雪が降っていたな」
カレンダーは前へ前へと進む時間の直線性を表していますが、暦は一周して元に戻っていく時間の循環性を示しています。人生を歩んでいくためには直線としての時間と円環としての時間の両方が必要です。
3月11日、東日本大震災の日です。将来への可能性を与えられている私たちはカレンダーの2025年3月11日を希望のペンで埋めていきましょう。同時に心の暦には2011年3月11日に想いを馳せるようにしましょう。2011年3月11日を最後にカレンダーも暦も止まってしまった方々がいます。
それでは3月11日の今日、「東日本大震災被災者のための祈り」を唱えましょう。
「この世界を造り私たちを守ってくださる神様、私たちが自然の中で生き、自然と共に生かされていることに感謝します。東日本大震災によって苦しむ人々のためにあなたからの助けと励ましを与えてください。そして私たちと自然が共にあなたによって造られたものであることを忘れることがないようにしてください。
あなたはどのような時にも私たちから離れることなく喜びや悲しみや苦しみを共にしてくださいます。神様、傷ついている人々のため行動を起こす決意を私たちに与えてください。神様が私たちに何を望んでおられるのか日々の学びの中から知ることができますように。主イエス・キリストのみ名によって。
アーメン。」