2025年度が始まりました。新しい1年新しい気持ちで進んでいきましょう。この1年間が充実した1年であるよう祈りをもって始めましょう。「主の祈り」

さて、これから恒例であるストレンナ、世界のサレジオの学校の共通目標を紹介します。今回は学院のために少し文言をアレンジし「希望に向かって抗え」としました。

実は「希望」という言葉も「抗う」という言葉も昨年度の3学期に前振りで紹介した言葉です。「チャレンジしてハマるものを見つけよう!」という話もしました。皆さんはチャレンジしてハマりそうなものを見つけましたか?そうなんです、3学期に話したことの延長上に今年のテーマがあります。

まず「抗う」とはどんなことでしょうか?「抗う」とはチャレンジすることです。

もっと言うとチャレンジ「し続ける」ことです。簡単に諦めない。「もういいや」と思ったときにもう一回頑張ろうと思い直すことです。成長の道のりは平坦ではありません。チャレンジするために何が必要でしょうか?それを簡単に3つの言葉で示しましょう。「自主・自律・能動」。

自分で考え、自分で動くということです。人から強制されていたらそれはチャレンジではありません。自由意志で、自分を整え、自分で動くことがチャレンジです。チャレンジするためには自分の中に自主・自律・能動の精神が必要です。

さて皆さんはどうでしょうか?自主・自律・能動の精神を持っているでしょうか?持っている?持っていない?どれくらい持っている?数値化してみてください!と言われても数値化するのは難しくないですか?実はサレジオではこのような点数化できないと思われることを点数化するシステムを持っています。それがルーブリックです。

ルーブリックは教科の勉強のように点数化することのできないものを「どれくらいできるようになったか?」という視点から点数化するシステムです。ルーブリックはサレジアンとして身につけてほしいスキルと価値観を皆さんがどれくらいアクションにつなげているかを測る評価方法です。スキルと価値観、どれくらい身につけているか?どれくらい実践できるようになった?普通は変化が分からない経年の変化をルーブリックは示してくれます。皆さんの変化はどうでしょうか?成長した?変わらない?退化した?

ざっくりですがサレジアンの経年の変化は「右肩上がりの成長曲線をたどり、結果として高い資質を身につけて卒業していく」ということを示しています。ほんとに皆さんを誇りに思います。

中学生と高校生のルーブリックの数値を比べてみて下さい。(スライド)

どうです?成長しているでしょ?すばらしい!「右肩上がりの成長曲線で高い資質を身につけている」わけです。今日は時間がないので具体的な内容に立ち入りませんが、少なくとも皆さんは素晴らしい中高生だと思ってください。

さて話を「自主・自律・能動」に戻します。自主・自律・能動に特化するとどうでしょうか?このデータを見てください。

人から何かされてそれに感謝する、相手の存在を受け入れる、これは受動ですね。感謝・受容は他者からの働きかけの上に成り立っているものです。「受動」だと押さえてください。それに対して下の三つ。「手を差し伸べる」「文化に触れる」これは自分からアクションを起こすこと、つまり能動ですね。

これらの項目を能動・受動で分けると上三つが受動、下三つが能動です。そしてこの表は数値の高い順から並べたものであるとすると結論はどうでしょうか?皆さんは受動的な価値観・スキルは素晴らしいものを持っていますが、同時に能動的な価値観・スキルはもうひと頑張り、ということです。皆さんはまだ能動的な分野に関しては伸び代がたくさんあります。ですから「自主・自律・能動」を目指し、そしてチャレンジしましょう!

結果を恐れず、前例を踏襲せず、枠を超えて、新しい領域にチャレンジしましょう!

さらに。チャレンジするということは「課題発見・問題解決」です。課題を見つけ自ら考え答えを出す姿勢です。なんでも受け身で、考えずに、当たり前だ、これまでもそうだから、仕方がない、それでいい、と思った時に「希望」は湧きません。何も変化は起きません。そんな中高生生活はつまらない。「若年寄り」から脱却しましょう。

今年一年希望に向かって抗ってください。勉強、部活、体育祭、サレジオ祭、なんでも。皆さんの活躍を期待しています。DSC00661

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