情報弱者であるマイノリティーという意識と備え

 

有志の中2がボランティアに行ってくれたのですが、

私も先日、個人的に常総市のカトリック教会にボランティアに行ってきたので

その時の話をしたいと思います。

 

その教会では、フィリピン人、ブラジル人、コロンビア人のシスターがいて、

主に被災した外国人の方々のために教会を一時宿泊所として解放したり、

支援物資を配布していました。
私はフィリピン人のシスターと一緒にフィリピンの家庭を訪問し、

病気の赤ちゃんが診察を受けられる場所や手続きの方法を伝えたり、

市役所に行き公的支援を受けるために通訳のようなことをしてきました。
外国人は日本社会でマイノリティーとして苦労しますが、

自然災害の場合には一層深刻です。

堤防が決壊した時、ある家族は避難勧告の放送がわからず、逃げ遅れ、

首まで水に浸かりながらようやく知り合いの家に逃げ込んだそうです。

避難所に行きさえすれば安全と支援が得られるのにです。
微妙な日本語でのコミュニケーションが難しいと簡単なお願いもなかなか叶いません。

公的援助の一環である無料の畳の張替えも、

外国人の、しかも女性がお願いしてもなかなか通らないことが、

日本人の男性の私が通訳してお願いするといとも簡単に進んでしまうわけで、

通訳していると複雑な気持ちになりました。
マイノリティーというと社会の中で数的に少数グループを意味しますが、

彼らは情報の量や質においても弱者です。

 

皆さんは現在日本社会の中で言語的にもマジョリティーに属しているかもしれませんが、

将来外国で情報弱者となる機会もあるでしょう。

そして災害、事故、事件に巻き込まれた場合、

それは自分の命にも関わることとなるかもしれません。

言葉の勉強も含めてそのような日のために今から備えをしていくことが大切だと思いました。