バラの異変
前兆
個人的な趣味の話で申し訳ないのですが、最近バラ栽培にはまっています。
先日バラ友と話していたんですが、その人の家でもう5年も育ていているバラが今年の夏から突如勢いを失い、見る見るうちに枯れてしまったそうです。
それまで立派な枝振りで、毎年見事に花を咲かせていたのに...先日その枯れた枝を根元から切り取ったところ、何とカミキリムシの幼虫が出てきそうです。
そうです、バラが枯れた原因はこのカミキリムシの幼虫だったのです。
カミキリムシの成虫は夏にバラの根元に卵を産み、かえった幼虫はバラの幹に潜り込み、幹を食べながら木の中で1~2年過ごして成虫となっていくそうです。その頃にはバラの幹は空洞状態、水分や栄養を上に送ることができなくなっているのです。
バラに変化が現れたのは最近のことですが、実はその原因である幼虫ははるか前、1年以上前から幹の中に潜んで悪さをし、とうとうバラを枯らせてしまったのです...憎っくきカミキリムシの幼虫め!
防虫対策というと、それは定期的にバラの根元をよ~く見て幼虫が枝の外に吐き出す木屑のようなものが地面にあるかどうかを確認することだそうです。皆さん、バラの根元に木屑ののようなものがあれば要注意です!
こんな話をしたのは何もバラ栽培について言いたかったわけではありません。このことは私たちの生活にもヒントを与えてくれると思ったのです。私たちは時として大きなダメージに見舞われることがあります。
その災難は急に襲ってきたように見えるのですが、実はその原因はもっとずっと前から小さなところ、見えにくい部分から始まっているということです。大きなダメージを受けないためにどうするか。それは定期的に頻繁に何か変化が起こっていないかをチェックすることです。
自分の生活、自分の勉強に対する取り組み方、モチベーション・・・定期的な細かいチェック、軌道修正が大切なのは、大人も子供も一緒ですね。さぁ、私たちも大きなダメージを受ける前に日ごとの小さなチェックを怠らないようにしましょう。
鳥越政晴