2014年02月05日
冬の街道600kmを信念で歩いた人々がいた
今日、2月5日は、「日本26聖人」を記念する日です。
「日本26聖人」は、豊臣秀吉の時代、1597年の2月5日、長崎は西坂の丘で殉教しました。
日本でキリスト教を信じているために最高権力者によって人が処刑されたのは、これが初めてのことでした。
彼らは京都で捕えられ、市中を引き回されたうえ、およそ一ヶ月かけて真冬の街道を、ほとんど歩いて長崎まで行きました。
混乱を避けるために長崎市内には外出禁止令が出されましたが、処刑場には4000人を超える人々が集まりました。26人は十字架にはりつけられて処刑されましたが、その中には12歳から19歳の若者も5人いました。彼らは自分に割り当てられた十字架を、嬉々として受け入れました。
さて、私たちと、殉教した「日本26聖人」とは400年以上も時代が離れ、生きている社会状況もずいぶんと異なります。
しかし彼らが今の時代に語りかけてくれることがあります。
それは、自らが信じることに一途であることです。彼らは何ものにも左右されない強い心を持ち合わせていました。
だからといって、自分たちを迫害する人を拒絶したり、自分勝手で意固地であったわけではありません。26人の一人でパウロ三木という人は、最後に「太閤様(豊臣秀吉)と役人様を赦します」といって槍を受けたのです。
北川純二