慰霊祭を終えて
僅かな成長から
はじめに、昨日行われた慰霊祭における皆さんの態度について述べさせて下さい。
オボス神父様の講話に聴き入る姿勢・ミサに与る態度・亡くなられた方々のために真剣に祈る姿。どれをとってもサレジオ生らしい真面目さが滲み出ていて、感心させられました。
特に、伴奏・侍者・共同祈願を快く引き受け、立派に務めを果たしてくれた人たち。
ありがとう。おかげさまで良い祈りの時を持つことができたこと、感謝します。
御存知の通り、あの後、希望参加の形でオボス神父様を囲んで座談会が開かれたわけですが、参加してくれた生徒たちはそれぞれ「いのち」についてより深く考え、それによって人間的に更に成長してくれたと思います。
皆さんが昨日体験した人間的成長は、ホンのわずかなものかも知れません。
しかし、この目に見えないくらいわずかな成長が、将来どのような大きな実を結ぶか考えはじめると、私はわくわくしてくるのです。
わずかなことの積み重ねというのは、継続していけば大きな実りとなるからです。
先日友人に紹介されたインターネットの面白画像に次のようなものがありました。
それは、おそらく教室の掲示で、1.01の法則/0.99の法則…というものです。1.01の365乗は37.8、0.99の365乗は0.03…と数式で表されています。一日に1%の成長をすれば一年後には37.8倍に、一日に1%のマイナス成長ならば一年で0.03倍に、両者を比較すると1260倍の開きになります。
もっともこれは、勉強に関して、コツコツやるのと少しずつサボるのとでは大きな違いがある…ということを表現しているのでしょうが、人間的な成長・心の成長に関しても同じことが言えます。
目に見えない変化を軽視しないように気を付けましょう。
コツコツと勉強しましょう。しばしば自分を振り返りましょう。
「今日、自分はどのくらい人を思いやることができたか」と。
榎本飛里