以前にも話しましたが、ポンプで水を汲み上げる際、あらかじめ少量の水を注ぎ込むことが重要で、これを呼び水と言います。呼び水は、わずかな水を継ぎ足すことで豊富な水を汲み上げることができることから「大きな出来事に繋がるきっかけ」という意味でも使われる言葉です。

 

 ところで、丸一日砂漠を歩き続けたあなたは、漸く、手漕ぎの井戸を発見します。ところが、レバーを動かしても水は出ない。ふと視線を移すと張り紙の付いたポットがあり、こう認めてあります。「水を汲み上げるためには、まずこの水をポンプに入れること。追伸:次の人のために、ポットを水で満たしておくのを忘れないで!」…さて、あなたはポットの水をどのように使いますか?つまり、ポンプに入れるのか、飲んでしまうのか。即答厳禁!友達と分かち合ってみてください。

 

①人の善意を信じることができるかどうか。②自分が受け取った大切なものを、次の人に手渡していく心があるか否か。…の2点がポイントです。もちろん、「あなたはどうするか」の問いに模範解答はありません。ただ、誇りをもって生きるために、自分を好きになれる選択肢を取れたらいいですね。