2020年03月04日
生徒の皆さんへ(校長からの言葉)
こんにちは。日常と全く違った日々でしょう。皆さんのことですから、自覚を持ってしっかり過ごしているとは思いますが、やはり心配になってしまいます。今この手紙を書いていて、ちょうど下校時間を告げる生徒会長のアナウンスと音楽が流れてきました。普段なら賑やかに昇降口を降りる皆さんの声が響いているのですが、今はその放送を一人の生徒も聞いていないんだなぁと思い、何だかしんみりとしてしまいました。学校全体が、主人のいない建物のようにひっそりしています。ふと学校って何だろうと思いました。
*学校とは皆さんが
先生や仲間と一緒に教え、教わりながら学問を学ぶ場
先生や仲間と一緒に経験を積みながら成長していく場
だと思います。そして、この2つがサレジオ学院の使命だと思います。
さて、サレジオ学院も3月2日から休校となりました。この状況の中でできたこと、できなかったことは何だろうと思いました。
*できたこと:年間の全教科の勉強と行事はほぼ予定通りできた!
そうです!2月27日までのすべての教科の授業や、サレ祭や体育祭などの行事も、計画したことはほぼ予定通りできました。新型コロナウィルスの影響があっても、今年度の勉強や行事について影響はなかったわけです!高校卒業式も縮小した形でしたが、何とか55期を送り出すことができました!
*できなかったこと:3学期の期末試験、テスト返却・解説はできなかった
残念ながら一生懸命準備した(と期待している)試験勉強を、答案用紙に表現することはできません。試験とは、「授業の理解度を図る自己評価ツール」です。期末試験ができず、皆さんは「自分はどれくらい理解できたか」が分からないままです。また、理解できていない部分について確認し、学び直すチャンスとして、短縮授業の4日間が残っています。
先生たちは、「サレジオは何をすべきか?」、この点についてじっくり話し合ってきました。そして、具体的にこれからのことを決めるにあたって、2つのことを軸としました。
*「できなかったこと」をうやむやにしない
*先生や生徒と一緒に過ごす学校生活をなるべく実現する
勉強を決して疎かにしてはいけません。試験がなくなっても、それに代わる勉強法、自己評価法はあるはずです。また、社会の中でバーチャルな環境が広がっても、学校とは基本 Face-to-Faceの直接的な関わりを第一義とする環境です。場所と志を共有して初めてできる、それこそが学校です。このようなことを踏まえながら、皆さんに対する課題などについてお知らせします。
- 実施されなかった期末試験を、3月17日(火)までの課題(第1タームの課題)とします。
3月9日(月)P.M.12:00に、試験問題のリンク先を、サレジオ学院のHPに公開しますので、そこから解答用紙をダウンロードし、解答して下さい。解答方法については、リンク先の「学年からのお知らせ」で指示します。
- 課題は3月17日(火)までに、学年から指示された方法で解き、3月18日(水)の修了式にまとめて持ってきてください。提出方法について、或いは、万が一登校が叶わない場合の代替案については、リンク先の「学年からのお知らせ」で指示します。
- 3月17日(火)までの間に、担任の先生から皆さん宛に電話が行きます。皆さんの体調、生活状況、課題の進捗状況などについて話を聞かせてください。また中3・高1生は、Google Classroomのアカウント、高2生は Classi を持っているので、そちらからも連絡が行くこともあるかと思います。各自確認してください。
- 3月18日(水)の修了式は、実施する方向で考えています。ただ、今後の状況はまだはっきり分からないので、近くなったら登校できるかどうかのお知らせを改めてします。それに従ってください。
- 中学3年生は修了式後、ドン・ボスコシアターで卒業式を行います。
高校卒業式と同じく、縮小した形(中3・教職員のみ)で行います。
- 終業式の日に、それ以降の課題(第2タームの課題)を皆さんにお配りします。
- 3月23日(月)の週(春季講習の週)には、自由登校を基本に学校を開放し、自習や課題の解説などをする機会としたいと思います。部活も少しできればと考えています。詳しくまた連絡します。
先日お伝えした通り、私は皆さんが基本的に日常の中で行っていること、勉強、部活、行事も含めて、学校生活をなるべく整えていきたいと思います。皆さんにとって学校生活は、生活の重要な部分だからです。しかし、まだまだ新型コロナウィルス感染拡大の行方ははっきりわかりません。そうした中でも、これからも賢明に判断しながら、皆さんが学校生活を通常通り送れるように工夫していくつもりです。
最後に、外出は控えるように指示されています。皆さんも不自由な生活を送っていることでしょう。自分と家族の健康をしっかり守るようにしてください。家族との関わり、絆、会話を大切にしてください。
それでは次回の登校の時にまた元気な姿を見せてください。みなさん一人ひとりのことを祈りの中で思い起こしています。
鳥越 政晴