2024年07月21日

「フィジー語学研修」2日目

引率教員が綴るFIJIの日々(2日目)「肌に太陽光が刺さるような晴天」

 

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朝9時半、Lautoka Wharfという小さな漁港に集合。タクシーを頼むのも一苦労の異国での最初の朝、集合場所に一時間近く前に到着する生徒もいれば、タクシーこそのせてもらえても集合場所の隣の港に降ろされる生徒もいる。昨晩の思い出話を聞くと、ソファーでリラックスしながらホストファミリーと話していたら気づいたらそのままうとうと寝てしまっていた話、「自然の時間を楽しみなさい」と30分ほど庭のベンチでぼーっとした(させられた?)話や、ホストファミリー同士が仲が良くて一緒に遊んだ話など、すでに土産話に事欠かない。
集合時間、なんと全員揃っている。

 

地元の「タクシー」に乗り込み、数分間揺られながら小さな離島VIO島に向かう。干潮の時間もあり、最後の数十メートルはボートを降りて歩いて島へ。

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歩いて周回できてしまうほどの大きさの島には数百人の住民が生活をしている。庭という概念はないらしく、住民と同じく鶏やブタの親子が散歩していたりする。村長から歓迎を受け、そのまま教会のミサにそっと参加。囁かれるように読み上げられる独特のリズムのフィジー語に、窓の外から南の風や波の音、動物の鳴き声が混じる。

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ミサの後は二手に分かれ、住民へのインタビューと島散策(少女のガイドつき)。全くというほど分からない住民の話す英語にも耳を傾ける生徒たち。書き取っていたメモを見せてもらうとお世辞にも素晴らしいとはいえないが、彼らの住民との異文化交流の跡がちゃんと残っている。

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村長宅の風通しの良い軒下でしばし待機。住民が書いてくれたけどよく分からないとその意味を尋ねてきた生徒がいたので、メモを見せてもらうとclimate change, rising of sea levelの文字。待機場所から外を眺めれば、そのすぐ側まで満潮時には海水がくることがわかる。一緒に外を眺めていた生徒がふと、「これだと身近に感じるわ」と呟いたのが印象的だった。
昼食は住民の手料理をご馳走になる。一通りプレートに料理を並べ終わった生徒に、「何かつまむものありますか?」と尋ねられる。
「素手でそのまま食べるんだよ。」
「え、トイレ行ったばっかり。。。」

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ほぼジェスチャーだけだったり、単語でのやりとりが精一杯でも、その時間を共有すること自体がひとつのコミュニケーションなのだ、と感じさせてくれる場面が少しずつ目の前に現れてくる。彼らがFijiで過ごす10日間。すぐにはその意味がわからなくてもたくさんの体験をし、それが彼らの人生を豊かにする経験として残っていきますように。

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さて、明日(月曜日)からは、語学学校での授業が始まります。