2013年12月20日

終業式、クリスマス会とチャリティーコンサート

終業式

本日は二学期の終業式です。

 

校歌斉唱:壇上の吹奏楽部演奏に全員で校歌斉唱します。

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校長先生のおはなし

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この2学期を神様に感謝しましょう。また高校3年生の最期の頑張りを応援しながら主の祈りを一緒に唱えましょう。

さて先日の朝の話でアンパンマンの話をしました。作者のやなせたかしさんは孤独、飢え、これまでの価値観の否定といった自分の辛い人生経験から、自分を食べさせるヒーロ・アンパンマンを創作しました。自分を犠牲にしてまでも目の前の飢えた人に一切れのパンを差し出すことが正義だという彼のメッセージが込められています。

ところで自分を食べさせて人を救う・・・パンである自分を食べさせる・・・。

イエス様とアンパンマンはどこか似ていませんか。「最期の晩さん」の中でイエス様はミサの中でみなさんがよく耳にする言葉を言います。

 

一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り・・・弟子たちに与えながら言われた。

「取って食べなさい。これはわたしの体である」(マタイ26章26節)

 

イエス様の人生はこの言葉に見事に集約されます。

徹底的に自分の人生を人のために差し出す。人々を養う食べ物となる。

十字架で亡くなったことはその行き着いた結論ですし、自分をパンと呼ぶことによって、それを食べる弟子たちにもそのように生きるように招いたわけです。

 

クリスマスもこのイエス様の生き方と無関係ではありません。

クリスマスの情景を思い出してください。イエス様は神様でありながら神殿でも宮殿でもなく、ひっそりと馬小屋で生まれました、誰にも注目されずに。つまり貧しく小さなものとして生まれたのです。ここに一つのメッセージが込められています。「神様は貧しい人とともに、貧しい人の中で、貧しい人として生きている」。ですからクリスマスを祝うことには「豊かになること」より「失うこと」、「もらうこと」より「与えること」の中に意味があるわけです。

 

真のグローバル人材に必要な二つの資質の話をします。

一つ目の資質、それは今言った「失うこと」「与えること」です。

普通グローバル人材というと国際競争の中での経済的勝者を指すことが多いようです。しかしイエス様の求めるグローバル人材とは社会の中で弱い人の立場に立って考えることが出来る人です。具体的に「何か自分の持っている物を必要としている人に与える」という姿勢となって現れます。自分のことより人の笑顔を優先するようになったとき始めて世界全体がグローバルに幸福になるわけです。

慰霊祭のときにベナン共和国から来たオボス神父様の話を聞きました。

今週の水曜、オボス神父様は再び本校を訪れてくれました。このときはベナンの司教様とゾマホンさんも一緒でした。

ゾマホンさんは今はベナン共和国の駐日大使として祖国のために働いています。彼がベナンの子供のために学校を作ったことは有名です。
サレジオ学院でもこの司教様とゾマホンさんのプロジェクトの援助をできることからやっていきたいと思い、その約束をしました。

 

二つ目の資質は「違いを受け入れ合う」ことです。

「いじめ」をしない人こそがグローバル人材にふさわしいということです。「いじめ」に加担する人、容認する人は決してグローバルな世界で活躍は出来ないでしょう。

なぜならそのような人は自分の価値観、自分の好みの中でのみ生き、その殻に閉じこもって相手を否定するからです。世界の中には違う言語、文化、メンタリティーの人々がおり、どうしても自分との違いを乗り越えなければなりません。それを乗り越えてこそその人々とのつながりがあり、グローバルな世界は一つになっていきます。

 

「いじめ」をしないためには、「具体的には相手は自分が感じるようには感じていないかもしれない」、「自分は平気でも相手は傷ついているかもしれない」という心構えが求められます。

実際には「いじめ」をしないという決意だけでは足りません。自分の中に「あいつはむかつく」「あいつは嫌いだ」と思う気持ちがずっと続いているなら、そのときもう「いじめ」の種は皆さんの心に蒔かれたと思ってください。

自分はだれかを「いじめようとしている」と。ほっておくとそれは芽を出し、大きくなっていきます。

ほっておくと。その芽を摘み取る決意が必要です。ほっておいてはだめです。

 

先日の講演でも「いじめ」「いのち」について学びました。

「あなたがたには加害者にも被害者にもなってほしくない」という言葉には本当に重みがあると思います。

まず自分が誰かを傷つけることのないようにしましょう。

また残念なことにクラスや部活で、ネットで誰かから傷つけられ続けているなら、どうぞ担任や誰か話せる人に自分の悩みを打ち明けてください。

そのためにカテキスタもあります。

「こころ」を持っているから私たちは喜び、感動できます。

しかし「こころ」を持っているから傷つくことだってあるわけです。

「こんなことでは傷つくはずがない」とは誰も思っては行けません。

 

以上真のグローバル人材に求められる資質「与える心」「いじめをしない心」についてお話をしました。

 

皆さんの先輩にはアフリカの地で貧しい人に雇用の機会を提供しようと奮闘している社員が、恵まれない家庭の子供の家を足しげく通う先生が、癌を患っている人に常に寄り添おうとする医者がいます。

みんなこのサレジオを巣立っていった卒業生です。

馬小屋には「そのようにあなたたちも生きなさい」という神様からの招きがあるわけです。

サレジオ学院で祝うクリスマスには街頭募金を通して苦しんでいる人を思い起こし、その人々のために何かを捧げる機会があるのはそんな理由からです。

 

どうか皆さんも「何をして生きるのか」と問いながら、世界の中で人々を幸せにするパンとなることができるように励みましょう。

 

 

表彰

中学卓球部:神奈川県私学新人大会の個人及び団体の3位、横浜市中学校卓球大会団体3位

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中学バドミントン部:都筑区冬季大会のシングルス・ダブルス優勝入賞、神奈川県選抜大会3位

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50期栢宏輝くん:東京理科大学論文コンクールで優良入賞を受賞

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51期常川太翼くん:神奈川県英語スピーチコンテスト高校一般の部優勝

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生徒会からの報告およびサレジオ祭実行委員からの告知

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クリスマスの集い

校内及び街頭での募金報告:校内募金は本日も寄付があり集計中です。

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まとまり次第、伊豆大島等台風災害の復興に役立てていただきます。

また、街頭募金は約52万円を街行く皆さんから集めることができました。

こちらは、カリタスジャパンを通じてフィリピンマニラ台風被害に役立てていただきます。募金された皆さまにお礼申し上げます。

 

 

クリスマス・ページェント(降誕劇)

中学2年生全員で、キリスト誕生の一幕を独自の解釈で演じます。

今回は、キリスト誕生直後からの物語です。

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演技の前後は動画で行います。

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フィナーレは全員で挨拶します。

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チャリティーコンサート

15:00から 本校ドン・ボスコシアターにて クリスマスチャリティーコンサートを開催しました。

バンドステージ、合同ステージ、吹奏楽ステージの3本立てで行いました。

ご協力いただいた募金は、被災地の幼・小・中・高校に楽器関連の復興支援を行う こどもの音楽再生基金 に送金いたします。

 

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