「ピンクの象」
今から30秒間「ピンクの象」のことは絶対に想像しないで下さい。いいですか?鮮やかなピンク色をした象など自然には存在しません。ですから、ピンクの象のことは絶対に考えないように。・・・と、言われれば言われるほど、ピンクの象のイメージが、頭から離れなくなる。分かっているのに、なぜか反対の事をしてしまう。なぜでしょう?それは、「潜在意識」の仕業です。
潜在意識は「否定形・時制・主語を判断できない」と言われています。例えば「失敗を繰り返さない」と聞けば、否定形をすっ飛ばして失敗を繰り返し、「あの頃は辛かった」と思い出せば、現在形に変換されて「今、辛い」となる。また、誰かに「お前はダメだ!」と毒づけば、主語が挿げ変わって「自分はダメだ」に変換され、自己評価ダダ下がり。しかも、意識しないうちに失敗し、辛くなり、自己評価を下げている。
これ、どうします?意識できないんだから、仕方が無い?・・・そんなことはありません。これら、潜在意識の特性を利用しつつ、「顕在意識」の方から働きかけをすることができます。たとえば「必ず成功する」などの肯定的な表現を常用する。あるいは、努めて過去の幸運を思い起こし、繰り返し感謝する。また、人を褒め、優しいことばを掛けるよう意識する。
こうすることで、あなたの潜在意識は「成功」に焦点を当て、あなたの感謝≒幸せを定着させ、あなたが褒められたり優しくされたりしたと判断して、自己評価を上げていくのです。
人を幸せにすること≒いつも喜んでいること≒聖なる者であること・・・は同じ線の上に並んでいます。