自分にできることを 自分なりに

明日はクリスマス街頭募金の応募締切日で、初顔合せの日でもあります。

ここ数年は100名を悠に超える皆さんが参加してくれています。本当にありがとう。

今年も「チャンスがあれば是非人の役に立ちたい!」という

本気のボランティア精神に溢れたサレジオ生の参加を待っています。

 

さて、私がフィリピンにいた頃、クリスマスを間近に控えたある日のことですが、

マニラ・カテドラルを訪れる機会がありました。あと3分ほどで到着というタイミングで、

運転をしてくれていた友人に

「向こうに着いたらたくさんの子供たちがお金を求めてくるが、決してお金を渡してはならない」

と言われ、首をひねりました。

フィリピンではクリスマスにお小遣いをもらう・あげる習慣があります。

それは日本のお年玉のような感覚なのでしょう。

また、キリスト教国ですから、クリスマスに施しをする人も決して少なくありません。

私だってそんな要求に応えられるよう、ポケットにはタップリ小銭を準備してあるのです。

しかし、「絶対に」施しをしてはならない・・・と?

 

聞けば、理由は簡単。そのような法律があるからなのです。

毎年、お金を求める子供が車に近づき、

別の車に撥ねられてしまう事故が後を絶たないので、

それを防止するために出来た法律だそうです。

皮肉交じりにこう言った人がいます。

「それで事故を防げたとしても、どうせ飢えで死んでしまうんだ。同じことだよ。」

・・・飢えで死ぬのと事故で死ぬのとでは、どちらがマシか?どちらも間違っています。

このような理不尽な状況を甘んじて受け入れるか、

自分にできることを自分なりにやっていくのか。

 

何度でも、繰り返し言わせてください。あなたが幸せにしてあげられる人のことは、

あなた自身が幸せにしてあげてください。